プロセス条件から新機設計
標準機の温度範囲、チャンバー寸法、搬送方式がプロセスに合わない場合、偉勝はプロセス条件から新機を設計します。まず温度範囲、均一性、清浄度、酸素濃度、積載量、工場システムとのインターフェースを確認し、炉体構造、気流、電装、通信を決定。2010年に研究開発設計課を設立。開発実績は、2012年に日本の工業オーブンメーカーと共同開発した電子特殊プロセス用ベーク装置、2013年に太陽電池装置パートナーと開発した乾燥装置、2016年に経済部SBIRで開発した530℃高温クリーン無酸化ベーク装置、2022年の工研院スマートベークシステム開発案件です。
新機開発の課題
課題1:標準機がプロセスに合わない
温度・寸法・雰囲気がカタログ外で、改造しても仕様に届かない。

課題2:自動化統合が難しい
AGV、EFEM、SECS/GEMの接続に複数業者の調整が必要。

課題3:認定と納入のリスク
新機はプロセス認定が必要で、初号機が不適合なら量産が遅れる。

解決策1:プロセス条件から設計
温度・清浄度・酸素濃度・積載量に合わせて炉体と気流を設計。

解決策2:装置側で統合
AGV/EFEM搬送とSECS/GEMを装置側で統合し、業者間の調整は不要。

解決策3:初号機の認定後に展開
通信機器大手は両扉オーブンの初号機で認定後に更新を検討し、リスクを段階的に管理。
開発実績
2012|電子特殊プロセス用ベーク:日本の工業オーブンメーカーと共同開発。

2013|太陽電池用乾燥:変換効率向上のため装置パートナーと開発。

2019|AGV無人搬送:AGV/EFEMで自動搬入出、SECS/GEM・PCB ECI対応。PCB D/F、ソルダーレジスト、SAP、バンプ、パネルFOに。

2022|スマートベークシステム:工研院の開発案件を完了。

2023|2槽独立制御:2槽を個別に温度制御して異なる条件で運転。廃熱回収、外部冷却、予兆警報を搭載。

特注事例|国内通信機器大手:出荷前信頼性試験で90℃・20時間の無人運転が必要。製品寸法と試験フローに合わせ両扉熱風オーブンを設計し、現地調査から保守まで国内で対応。
開発の流れ
新機開発は6工程で進めます:
1 特注設計 → 2 板金 → 3 組立 → 4 品質検査 → 5 梱包・出荷 → 6 現地据付

設計段階では市場ニーズ分析、機構・電装設計、インダストリー4.0/IoT統合、省エネ・安全管理、情報システム統合を担当。

全機台湾製造。特許は3分野に蓄積しています。省エネ・熱回収(蓄熱式廃熱回収、昇温時間短縮、予熱器構造の改良)、温度・風量制御(二重ダンパー、扉を閉じたままの風量調整、炉区ごとのリアルタイム温度制御)、特殊環境加熱(真空環境用赤外線アレイ加熱モジュール)。