偉勝乾燥工業が第2回新北企業精典賞の「世代承継部門・優良ポテンシャル企業賞」を受賞。同社の陳志杰董事長(中央)と同夫人、陳玟翰総経理(右)が先日授賞式に出席し、受賞の喜びを共に分かち合った。偉勝乾燥工業/提供

偉勝乾燥工業の2代目経営者である現・総経理の陳玟翰氏は、事業承継後10年余りで、従来のOEM中心のビジネスモデルからの脱却を果たした。さらに、半導体分野への新規参入に成功し、TSMCのサプライチェーンの一員へと躍進。これに伴い、売上高と利益は飛躍的に成長し、2022年の第1回新北企業精典賞「イノベーション研究開発部門・ポテンシャル企業賞」受賞に続いて、先日開催された第2回でも「世代継承部門・優良ポテンシャル企業賞」を受賞した。

新北企業精典賞は、「果敢なイノベーション、グローバルな視野、堅実・持続可能、新北市への貢献」の4大評価軸のもと、各分野で突出した実績をあげた企業を表彰するものである。偉勝乾燥工業は、卓越したイノベーション力と堅実な成長戦略を強みに、エレクトロニクス産業における乾燥プロセス技術を深化させてきた実績が認められ、専門家審査員から高い評価を獲得した。

新北市の侯友宜市長(左)が偉勝乾燥工業の陳玟翰総経理に賞を授与。偉勝乾燥工業/提供

陳玟翰氏は、「入社後8年間の経験を経て2014年に正式に事業を承継して以降、経営の変革と高度化に舵を切りました」と明かした。当時、偉勝は乾燥装置大手メーカーのOEMを行っており、すでにクリーンおよび無酸素の熱処理技術を確立していた。しかし、彼はこれに満足することなく、全自動化装置の開発に着手し、2017年には早くも半導体プロセスの技術レベルまで到達させた。

陳玟翰氏は、「偉勝の董事長であり、実の父でもある陳志杰は、典型的な製造業の経営者ですが、決断が迅速で、どちらかといえばスピード重視のタイプです。それに対して私は、常に『一歩先』、さらには『二歩先』まで考え、長期的な視点で計画するタイプでした。自社の強みと課題を総合的に検証した上で、自社ブランドの確立と製品への付加価値向上によって、競争力を高めようと決意しました」と語った。

変革を推進する過程において、陳総経理は父や現場のベテラン職人、さらにはサプライヤーとの間で意見の衝突に直面した。しかし、根気強く対話と調整を重ねることで、最終的に会社の変革目標を実現させた。そして現在、偉勝は全く新しい産業分野への進出を果たしただけでなく、売上高、従業員数ともに倍増し、生産能力も拡大の一途をたどっている。さらに、数億元を投じた新工場の建設を計画しており、今回は父親も全力でこれを支持しているという。

「カーボンプライシング」時代を迎え、陳総経理は、炭素税の導入は企業の製造コストに影響し、偉勝の主要顧客である大手サプライヤー各社が真っ先にその影響を受けるであろうと予見していた。そこで、熱処理装置のサプライヤーとして、いかにして装置稼働時のCO2排出量を抑制するかを積極的に模索し、省エネ・低炭素装置の開発に力を注いだ。同氏は、今後の市場競争において、価格や性能だけにとらわれるのではなく、今後はカーボンフットプリントの低減こそが、市場を制する鍵になると確信している。陳総経理は、「私たちはナンバーワンを目指します!」と語り、偉勝をESG分野のリーディングカンパニーにするという目標を掲げた。


ニュース出典:経済日報